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カナダでスノーボードとコーチング

カナダコーチング学から学んだこと、現場でのコーチング経験を通して感じたこと、そしてスノーボードあれこれについて発信していきます。

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プロフィール

高石周(Shu)

Author:高石周(Shu)
カナダ(ウィスラー)でスノーボードコーチとして活動しています。
主にコーチングとスノーボードについて自分が学び感じたこと、またウィスラーの現地情報を発信していきます。
子供の育成に関連した情報もアップしていきます。


[スポンサー/所属]
 
・VOLKL スノーボード
・FLUX バインディング
・CROSS5 スノーボードブーツ
・WEST BEACH スノーボードウェア
・Whistler Gymnastics
・Whistler Youth Soccer Club


[資格]

* スノーボード
- CSCP Basic Coach
- CSCP Comp Intro Coach
- CSCP Comp Dev Coach
- CASI Level 2 Instructor
- Canada~Snowboard Judges Level 1 Officials

* スポーツ心理
- NSCA Exercise and Sports Psychology

* ジムナスティック(体操)
- NCCP Gymnastics Foundations Part 2 Theory
- NCCP Gymnastics Foundations Part 3 Artistic
- NCCP Gymnastics Foundation Part 3 Trampoline

* NCCP(ナショナルコーチングサーティフィケイトプログラム)
- Part A
- Part B
- Make Ethical Decisions

* サッカー
- NCCP Soccer Community Coach Children
- NCCP Soccer Community Coach Youth

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2013.11
15
とうとうウィスラーは今週末16日にオープンです!
日本でもオープンした所がありますね。

今回「フリーライディング」を今一度ブログでクローズアップする理由は、シーズン初めに十分フリーライディングに時間を取って、シーズン中盤からの効率の良い上達を実現したいからです。
よく聞くようなことを言っているだけと思われるかもしれませんが、その詳しい理由はこの後で。

まずは今年10-11シーズンに発売された「Right Brain Left Brain - Think Thank」よりこちらの動画をどうぞ!

Blair Habenicht - Right Brain


いかがですか?
こんな芸術的な「フリーライディング」はなかなかお目にかかれません。
ライディング全体が非常に美しく、流れるように地形を上手に遊んでいます。
特にターンの完成度、スプレーの上げ方など、非常にスタイリッシュ!


さて、今回のテーマは「フリーライディング」です。
なんで色んな人が「基本はフリーライディングだ!」なんて言うんでしょうか?
私は長年のコーチング経験と、実際にウィスラーブラッコムという北米最大のスキー場を滑りながら、フリーライディングの中にある「スノーボード上達の秘密」を探ってみました。



「なぜフリーライディング?その効能」

① 反射、反応

キレイに整備された斜面やパークではバランスを保つことは非常に容易で、バランスを崩しても修正することは差ほど難しくありません。
しかしフリーライディングのような自然地形では数メートル毎に障害物が迫ってきますし、同じ斜面でも日々それらは形を変え、雪質も変化します。
そのような条件下では、状況に応じた素早い反応、そして筋肉の反射が求められます。
不意のアクシデントや、想像とは違った状況に瞬時に対応することはフリーライディングでは当たり前であり、フリーライディングでこの「反射、反応」を鍛え上げれば、パークを滑っていて同じようなことが起きても容易に対応できるのです。

② 判断能力

事前に先を予測する能力です。
瞬時の反射、反応ばかりでは滑り続けることは困難ですよね。
近くを見ながらも遠くを見て、遠くに見える情報から自分が次に起こす行動を決定します。
どれくらいのスピードで?どのラインを?どの障害物に当てる?人がいる!岩がある!
このように先を予測して滑ってこそ思い通りのライディングに近づくのです。

③ コーディネーション能力(バランス)

自然地形でのフリーライディングでは常に数メートル毎に障害物が迫ってきますから、その度にバランスを崩されるということです。
その中で状況に応じた体の動き、体の各パーツの位置を修正し続けないと滑り続けることは困難となります。
パーク内は非常にきれいに整備されていますから、そのバランス修正はフリーライディングよりもはるかに容易であると言えます。
フリーライディングでの運動コーディネーション能力の向上は、パークライディングでのバランス修正能力を非常に高めてくれることは間違いないですし、それはライディングの「どっしり感」として目で見て分かるでしょう。
先回も書きましたが、北米の山は動画のような地形が数え切れないほどあります。
日本では山が小さい上に規制が厳しく整備された環境しか滑れません。
このような環境の違いがスロープスタイル競技での成績の差(安定感、完成度)に出ていると言えるのではないでしょうか。

④ リズム


スポーツ、武道、音楽、芸術、料理、家事、何でも心と体のリズムが揃わないとなかなか良い結果は出ません。
パークでのリズムは、バッターボックスに立つバッターに似たリズム。
じーっと待って、ここ!というタイミングで一気に強く速く動く感じ。
フリーライディングはヒップホップダンスのような速いリズム。
常にとても速いリズムで激しく動き続けている感じ。
これが私の感覚です。
これはその迫ってくる障害物の数と時間的速さがリズムとなっていると分析できます。
以前私がサポートしていたハーフパイプのトップ選手(Kダイ選手)は、パイプに入る前にフリーライディングすると調子が良いと言っていました。
その速いリズムをパイプに持ち込むことで、ゆっくりとしたパイプのリズムに容易に合わせる事ができたのであろうと考えます。
またフリーライディングの速いリズムにより、体内の速筋が活性化され、瞬時の強く速い運動(プライオメトリック)をより容易にしていると考えると、例えば難易度の高いトリックに挑む前のウォームアップとしてはフリーライディングはかなり効果的ですね。
もちろんメローなパウダーライディングではなく、ツリーランやサイドヒットなどが多くあるコースでのフリーライディングが好ましいのはお分かりでしょう。

⑤ 広い視野の獲得

あちらこちらに障害物があり、それらが次から次へと迫ってくる状況では、遠くも近くも全て見えていないといけません。
サッカーで足元のボールしか見えていないとすぐにボールを盗られますし、パスなども出せません。
視野の狭さは目に入ってくる情報量の少なさを意味し、その影響で状況を判断できないという結果を招きます。
フリーライディングでもキッカーを飛ぶ場合でも、広い視野がスピード感覚の鍵となり、行くべきラインを決定させたりと、様々な情報判断を可能にしてくれます。
スピードが上がるほど視野は狭くなります。
これは心の余裕がなくなることが原因です。
スピードが出ても落ち着いて広く遠く見るトレーニングを積めば、恐怖心を克服する事となりますし、それはつまり落ち着いてリラックスした余裕のあるライディングを可能にするのです。

⑥ 情報処理能力

入ってきた情報をいかに速く脳内で処理(分析、対策、決断など)できるかです。
滑るスピードを上げるほど情報の入ってくる量とスピードは変わってきます。
最初はもちろんゆっくり滑ることで情報処理は容易となります。
パークなどではキレイに整備されていますから、入ってくる情報といえば各アイテムや人だったりです。
フリーライディングに比べ情報量が少ないことが分かります。

 

まとめるとスノーボードスキルというより、人間の基本的な運動神経の覚醒というか、人間の基本機能を刺激することが「フリーライディング」の効能のようですね。
人間の本能を呼び起こさせるような感覚を味わえるなら、それはそれは楽しいはずです。
整地された斜面や環境では、人間の本能や感覚よりも、テクニック重視になりがちではありませんか?
整地された斜面ではコントロールがより簡単ですから、本能を活性化する必要なく余裕を持って細かな技術練習が可能ですからね。
パークの中でトリックをして下りてくるのと、常に不安定なフリーライディング内でトリックを決めながら下りてくるのとでは、明らかに後者の方が難易度が高いのは分かりますね。
「本能」+「技術」
この足し算が実現した時に、最高の感覚を得る事になるのです。

● 技術があるはずなのに、気持が上がらずうまく体が動かない。
これは「本能」が眠ってしまっている状態と言って良いでしょう。

● 技術が伴ってないのに、ムチャクチャでも野生的な滑りで凄いことができてしまう。
これは「本能」がスキル(技術)以上のパフォーマンスを引き出した結果と言えます。


<参考に 1>

単純に「楽しい!」という状態は以上のような本能を呼び覚ますようなことが自然と起こります。
しかし気持ちが乗らない、恐いなどの心理状態では、このような本能は抑えられてしまいます。
ところがフリーライディングでは、どうしても本能を刺激されてしまう、本能を呼び起こさなければ対応できない状況になります。
本能が刺激されることで、脳内ではアドレナリンが分泌され「楽しい!」と感じたり、一気に集中力を得たり、体の無駄な力みが消えると考えられます。


<参考に 2>

バックカントリーを滑るプロライダーのようになるには、もちろん整地された斜面でのターン、パークでのトリックの完成度を上げることは必須で、この不整地での「フリーライディング」と整地された環境での技術練習のバランスが重要となるでしょう。
そしてまた「フリーライディング」ばかりでは、トリックやターンの技術はなかなか上がらないでしょう。
またパークや整地された小さな環境(斜面)ばかり滑っていても、「山」という様々な環境を持つ大きなフィールドを滑るトータルスキルもなかなか上がる事はないでしょうし、それに気づく事もないでしょう。


<参考に 3>

子どもに技術指導をするよりフリーライディングに連れて行くほうが「楽しい!」と言うのも、技術指導が子どもにあまり意味を成さないことが多いのも、子どもがより本能に任せた感覚派であるということと一致します。


<参考に 4>

雪がないオフシーズンでも、これらの本能を刺激するトレーニングは可能ですよ。
オフに神経を鍛え上げておけば、シーズンに入ってからの体の動きが見違える事は間違いありません!

例:
バスケットボール、サッカー、クロスランニング、マウンテンバイクなど



● ブルースリーの名言「考えるな、感じろ」
他にもこんな言葉もあります。
「感覚を研ぎ澄ませば、即ち正確さに至る」

● 日本のプロ野球は練習で上達すると考えるのに対して、メジャーリーグではゲーム(試合)でしか上達はしないと考えるそうです。
これは技術を磨く日本と、本能を研ぎ澄ますメジャーの違いと受け取っても間違いではないでしょう。

● また非常によく研究されているボクシング漫画「はじめの一歩」でも、様々な登場人物が練習で技術を磨きながら、本番で更に強くなる、成長する場面がよく出てきます。
これも同じように、本番で本能を研ぎ澄ます事でパフォーマンスが向上する良い例です。

● 武道では、技術以上に強い気持が「勝つ大きな要因」になりますが、これも技術以上に野生本能の活性化がもたらす結果ですね。



考えながら技術的な練習を行うのは大切です。
それと同時に自分の感覚を研ぎ澄ます、刺激して覚醒させることも非常に大切だということが、今回の分析で分かったのではないでしょうか。

ここが日本人と北米ライダーの違いと言えば、確かに納得できます。
故に「日本人よ、海外で大きな山をすべろ!」と言いたいのです。



<今回のまとめ>

以下を実践することでフリーライディングで本能を刺激することができますよ。

1.できるだけ一本の滑りを長く
2.止まらない
3.自分のスキル以内で、できるだけ速く滑る
4.できるだけ多くの地形で遊びながら
5.幅広い「基礎フリースタイル」を織り交ぜながら


 Q.「基礎フリースタイル」とは?
 A. ターン、オーリー、スイッチ、スピン、プレス

上記1.2.の意味は、要するにバランスを整える余裕を体に与えないということです。
長く止まらないことで常に不安定な状況に身を置くことになり、バランスや運動コーディネーションをトレーニングすることになります。

3.は迫り来る障害物、情報量の目に入ってくる速度を上げることになります。
反射、判断、情報処理のトレーニングになっていますね。

4.ではライディングそのもののリズムを作ることになりますし、運動コーディネーションを上げることにもなります。
また地形を見ることで視野が広がっていきますし、ライディングの流れを作るような判断能力も必要とするでしょう。

5.は遊び方が単純なパターンに陥らないためでもあり、また総合ライディングスキルを上げる必須トレーニングとなるスキルです。
またフリーライディングの難易度を上げる効果もあるでしょう。


「フリーライディングが基本である」と言われるのは、つまり人間の本能を重視したものであるからと言えますね。



ちなみにここ数年カナダや日本で大活躍の小川リョウキくんは、カナダに来てからぐんぐんとトリックのメイク率、ライディング全体の安定性が向上しました。
ライディングスタイルも昔は腰を折り曲げた乗り方でしたが、スッと立った軽い余裕のあるスタイルに変化しています。
しかし本人もこれは正に上記のようなフリーライディングを数多く実践したからであると言っています。



最後に2008-2009シーズンにライダーオブザイヤーを獲得したこれをどうぞ!
個人的に近年では最高のビデオパートであると評価しています。
まさにフリーライディングの世界最高パフォーマンス!

Wolle Nyvelt - Optimistic



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