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カナダでスノーボードとコーチング

カナダコーチング学から学んだこと、現場でのコーチング経験を通して感じたこと、そしてスノーボードあれこれについて発信していきます。

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プロフィール

高石周(Shu)

Author:高石周(Shu)
カナダ(ウィスラー)でスノーボードコーチとして活動しています。
主にコーチングとスノーボードについて自分が学び感じたこと、またウィスラーの現地情報を発信していきます。
子供の育成に関連した情報もアップしていきます。


[スポンサー/所属]
 
・VOLKL スノーボード
・FLUX バインディング
・CROSS5 スノーボードブーツ
・WEST BEACH スノーボードウェア
・Whistler Gymnastics
・Whistler Youth Soccer Club


[資格]

* スノーボード
- CSCP Basic Coach
- CSCP Comp Intro Coach
- CSCP Comp Dev Coach
- CASI Level 2 Instructor
- Canada~Snowboard Judges Level 1 Officials

* スポーツ心理
- NSCA Exercise and Sports Psychology

* ジムナスティック(体操)
- NCCP Gymnastics Foundations Part 2 Theory
- NCCP Gymnastics Foundations Part 3 Artistic
- NCCP Gymnastics Foundation Part 3 Trampoline

* NCCP(ナショナルコーチングサーティフィケイトプログラム)
- Part A
- Part B
- Make Ethical Decisions

* サッカー
- NCCP Soccer Community Coach Children
- NCCP Soccer Community Coach Youth

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2010.10
18
ここまで様々受けてきたカナダのコーチングコース。
その中でスノーボードフリースタイルコーチの「Comp Dev」コースより学んだ事をお話しましょう。

様々なレベルの高いコーチング講義を受けましたが、その中でも個人的に非常に面白かったのが「バイオメカニクス」
日本語に訳すと「生体力学、運動力学」です。
スポーツでは骨格や筋肉の構造、反応などを元に、運動を力学的に分析することができます。

世の中にはこの「バイオメカニクス」を専門に学び職業としている人がいます。
この方達に掛かるとどんなスポーツの運動も、種目に関係なくアッサリと答えを出されてしまうのです。
現に私が受けた講義で講師としてやってこられた方も自信を持ってそう言っておられました。

そしてこの方達の話を聞くと、世に出回ってる技術解説などが非常に容易なものに見えてしまうのです。
お恥ずかしい話ですが、同じように私も様々なスポーツ経験と思考を廻らした経験とデータから、かなり人へ技術解説する事に自信を持っていたところがありました。
しかし、やはり人間の運動を端から端まで知り尽くした専門家の話は、私自身の未熟さを改めて気付かせてくれたと同時に、さらに私の勉強心に火を付けてくれました。

今回はその講義の中で学んだ事を私なりに理解し応用を利かせ、それを理論としてお話していきます。
以前「立ち方」を同じようにお話しましたが、今回は「スピン」をテーマにシリーズで考えていきたいと思います。



「スピン」をお話しする前に、まずはこれを理解いただかないといけません。
少々面倒な話ですがお付き合いください!





「ボーダークロスのスタート」から学ぶ


ボーダークロスやアルペンスノーボードのスタートにはスタートバーが設置されていますね。
それに掴まりスタートで一気に前に身体を押し出す為の物です。
スキーのストックと同じ役割といえます。
まずはこのスタートにおいて「バイオメカニクス」を考えてみましょう。


力点となるスタートバーを腕で引っ張ります。
すると身体は自然と引っ張る方向と逆(進行方向)に動きます。
この時以下の2つのスタート方法を考えてみます。


 板のみを前に押し出す

頭を中心に板を振り子のように前方に送り出す。
IMG_0730-1.jpg
IMG_0731-2.jpg


 身体全体を一緒に前方へ押し出す

頭、腰、板が同じ速度で前に押し出される。
IMG_0730-1.jpg
IMG_0732-1.jpg



この2つのスタート方法を分析してみましょう。
単純にどっちがスタートとして良い結果を出すのでしょう?

下の計算式がその結果を解説しています。
ややこしいですがお付き合いください!

Biomechanism3-1.jpg

これがバイオメカニクスの専門家が計算で出した結果なのです。

ではこの意味を簡単に解説しましょう。
専門家ではないので正確に詳細は語れませんがお許しを。



まずは体重80kgの選手がスタートすると仮定しています。

スタート例(最初に書かれている数式)

頭を軸に板のみを前に押し出す方法です。
この計算式では板(足元)の運動量のみの計算となっています。
明らかに上半身は置いて行かれてますから、計算には入っていません。
ですから前に押し出す「質量」(体重ではありません)と思われる数字が「0.322」となっています。
ちなみに体全体の「質量」は「1.000」ですから、これはその約30%ほどとなりますね。
一方、速度?加速度?力?に関わるであろう数字は「8」となっています。

スタート例(下に書かれている数式)

身体全体(板も腰も上半身も)を同時に前方へ押し出した場合です。
足元に掛かった速度?加速度?力?に関わるであろう数字は、①では「8」でしたが今回は「5」。
上の式より少ないですねえ。
板(足元)だけ考えれば①の方法が速いという事を意味しています。
しかし上半身も押し出すという事なので、それに掛かる力も数式でプラスされています。
上半身における速度?加速度?力?に関わるであろう数字はわずか「3」ですが(計算式カッコ内の)前に押し出す「質量」を表す数字は「0.678(1.000-0.322)」となっています。
ですから体全体の70%ほどの質量となります。


そして!最終的に計算で出たトータルの「運動量」は、スタート例 の方が大きな物となりました!



<運動量>

運動量とは運動の勢い、激しさを表す値です。
運動量Pは、質量mに速度vをかけたものをいいます。
P=m×v
上の式から物体の質量が大きいほど、また物体の速度が大きいほど、運動量が大きい、つまり運動の勢いは大きいとわかります。



つまり、全身を押し出すスタートの方がトータルの運動量が高いという結果が出たのです!!
これは体全体が揃うことがトータルの質量を上げ、それが大きな慣性を得た結果と言えるのです。



<慣性の法則>

止まっている物体はいつまでも止まっていて、動いている物体は止まろうとする力(空気抵抗や摩擦など)が働かなければいつまでも同じ速さで動いているということです。

例えば物質を動かそうとするとき、重いものと軽いものではどちらを動かすのが大変でしょうか。
もちろん重いものですね。
これは重い物質のほうがその場に止まり続ける性質、つまり慣性が大きいため動かしにくいのです。

また、重い物と軽い物が同じ速さで転がってくるとき、どちらを止めるのが大変でしょうか。
これも重いものですね。
これも軽いものより、重いもののほうがそのまま転がろうとする性質、慣性が大きいために止めるのが大変なのです。



さて、最初に皆さんの注目は、まず板(スノーボード)に向いていなかったでしょうか?
板にどれ程の初速度を与えられるか?
それがその後のスピードにつながる重要なポイントだと思いませんでしたか?
そう考えるとが間違いなく初速度は速そうでしたよね。
逆には遅いだろうな、重たいだろうなと想像しませんでしたか?
この「重たい」がポイントでしたね~。

では実際のスノーボードクロスのスタートを見てみましょう。





今一度分かりやすく説明しましょう。

スタート例

腕で引っ張った力を足元を一気に押し出す事にのみ使い、結果スタートの初速度が速くなりました。
しかし単純に下半身の「質量」が小さいですから、計算上の「運動量」も小さくなっています。
また上半身の各パーツにその力点からの力を伝えていないので、勢い良く飛び出した足元はスタートしてすぐその上半身に急に引き戻されるような結果となります。
足に引っ張られる「上半身の質量」は慣性を得た下半身の倍近くなので、この上半身に前に動く慣性を与えようとすると、下半身は非常に大きな運動量を奪われる事になります。
つまり減速せざる得なくなるということです。

スタート例

腕で引っ張った力は全身の各部位(頭、腰、足元)に分散させるので、スタートの瞬間は①の足元のような初速度は得られません。
しかし計算式では、下半身よりも上半身の質量が大きな数値として表されています。
胴体、腰、頭も含みますからね。
つまり、「上半身+下半身=体全体の質量が大きい」ということですので、計算上その「運動量」も自ずと大きくなります。
また各部位が揃ってひとつの「質量」として同じ方向に「慣性」を得ているので、もちろんスタート後に互いが引っ張り合って邪魔するような事は起こりません。

つまり最大「運動量」を得る為には、体全体にしっかり力、速度を伝えることが重要で、それは体全体を揃えトータルの「質量」を上げることであり、大きな「慣性」を得ることを意味します。



<まとめ>

以上の例から、上半身、重心(腰)、下半身の3パーツが一直線に揃って同方向に動いてこそ、全ての力は互いを打ち消すことなく、合力となって運動量を無駄なく進行方向に伝えることができると言えます。


例1:

上級者のターンで考えると。。。
● 前半 → 前荷重
● 中盤 → センター荷重
● 後半 → 後ろ荷重

ターンの中盤から後半に掛けて板を前に押し出す運動は、正にこのボーダークロスのスタートと同じです。
ですからターンの仕上げではもちろん上半身がその押し出した板に置いて行かれないように「乗って」いかないといけません。



例2:

サッカーのキックで同じ事を説明できます。
キックは体全体が前方に進む勢いと足のキック動作を同時行い、それがタイミング良くボールに当たった時に最高の感覚を味わえます。
これは走っている電車の中で、同じ方向にバイクを走らせているようなものです。
あり得ませんが。。。(笑)

足よりも先を行く上半身に足が追いつく時、蹴り足も同時にボールをヒットしている状態、つまり肩、腰、足が一直線に揃った時、これが理想の感覚を得る時です。
キックテクニックを教えるときも、蹴らない方の軸足はボールの真横に置けと言います。
もしこの軸足をボールの前に置いたら、足が肩と腰に追いつく前にボールを蹴ることになり、関節角度が悪く関連する筋肉の力が十分発揮できません。
体のパーツが揃う前に足がボールをヒットするので十分な「質量」を得られませんし、「速度」も十分ではありません。
また軸足をボールの後ろに置けば、蹴り足がボールに当たる時はすでに上半身と腰を追い越してしまい、結果上半身が前方に進む力を利用する事ができません。
足のみが先走り、ボールをヒットした時の「質量」は小さく、足の「速度」のみで「運動量」を稼いでいる事になります。

よってこの2つのキックは、先ほど紹介した運動量の計算式「P=m(質量)×v(速度)」から、十分な「運動量」は得られないということになりますね。

蹴る前
サッカー1


また蹴った後は足も体も前に放り出すように指導しますが、これを例えば蹴った後上半身が後ろに仰け反ったら上半身の前方に進む力を殺すので、ボールは足の力でしか蹴る事ができません。
正にボーダークロスのと同じです。
要するに体全体が一つになっていないので「質量」が少ない、「運動量」も少なくなるわけです。
実際に試してみると分かりやすいでしょう。

蹴った後
中村俊輔1





また以下の動作でも同じことが言えるでしょう。

● 野球の投球動作
● ゴルフスイング
● 空手の突きや蹴り

これらも要するに上半身、腰、下半身が進行方向に同時に揃って動いていくことで、「質量」を上げ最高の「運動量」を得るということなのです。

各スポーツにおいて「全体重を乗せて蹴る、打つ、投げる」また「体をぶつけるように」などという表現は、要するにこういうことであろうと考えられます。






いかがでしたか?
いつも通り?長くややこしい話で、さらに「スピン」まで話が及びませんでした。
もったいぶっている様ですいません。
あまり長くなると読みにくいですからね。

次回こそ「スピン」を「バイオメカニクス」にからめて考えていきますよ~。
お楽しみに!!



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