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カナダでスノーボードとコーチング

カナダコーチング学から学んだこと、現場でのコーチング経験を通して感じたこと、そしてスノーボードあれこれについて発信していきます。

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プロフィール

高石周(Shu)

Author:高石周(Shu)
カナダ(ウィスラー)でスノーボードコーチとして活動しています。
主にコーチングとスノーボードについて自分が学び感じたこと、またウィスラーの現地情報を発信していきます。
子供の育成に関連した情報もアップしていきます。


[スポンサー/所属]
 
・VOLKL スノーボード
・FLUX バインディング
・CROSS5 スノーボードブーツ
・WEST BEACH スノーボードウェア
・Whistler Gymnastics
・Whistler Youth Soccer Club


[資格]

* スノーボード
- CSCP Basic Coach
- CSCP Comp Intro Coach
- CSCP Comp Dev Coach
- CASI Level 2 Instructor
- Canada~Snowboard Judges Level 1 Officials

* スポーツ心理
- NSCA Exercise and Sports Psychology

* ジムナスティック(体操)
- NCCP Gymnastics Foundations Part 2 Theory
- NCCP Gymnastics Foundations Part 3 Artistic
- NCCP Gymnastics Foundation Part 3 Trampoline

* NCCP(ナショナルコーチングサーティフィケイトプログラム)
- Part A
- Part B
- Make Ethical Decisions

* サッカー
- NCCP Soccer Community Coach Children
- NCCP Soccer Community Coach Youth

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2014.10
31
久しぶりの投稿をいただきましたので、ここに掲載します!

[題名] Re: bsの軸ズレ

[投稿者] ぞう

こんにちは!
bsの回転数をあげていくと変な軸癖がでてきました。
720をやりはじめたくらいから空中で頭のてっぺんがリップに向いてる様な状態です。
治す為に180からやり直して見たんですが、180はしっかりできるのに540でも同じ症状がでます。
意識している事は抜けはトォーションを使ってできるだけ面で抜く事先行は肩をリップと平行に
入れる事です。

しかし悪くなる一方です。どうしたらいいでしょうか。アドバイスお願いします。



[投稿者] コーチ

よくあるトラブルですね~。
動画もいろいろ見させていただきました。
抜けにフォーカスを置いた考え方をしているようですね。
まずは考え方として悪くはありません。
しかし今回いくつかの動画を確認させていただきましたが、ひとつノーリー気味に抜けたもの以外は、空中コントロールができれば十分きれいなランディングに持っていけるものばかりでしたよ。
抜けの形が安定しないのは確かですし、修正点はあります。
まず抜けに関しては取り組んでいることをより小さなジャンプ台から練習すべきでしょう。
しかし、先にも書きましたが、ほとんどは空中でコントロール可能なスピンでした。
まず抜けに集中しているのは分かるのですが、そこばかりに集中していて、その後の空中は投げっぱなしになってます。
これは空中の動きとランディングのイメージがまったく無い証拠ですね。
これではいくら抜けが上手くいってもあとは放ったらかしのギャンブルスピンです。
うまく540、720を回ったことがない場合、このイメージが持てないのは仕方ありません。
しかしこのイメージをうまく作ることはできます。
たとえば「BS360」+「Cab360」のイメージです。
抜けはBS360ですが、抜けて180回ったら空中でイメージをCab360に変えるわけです。
空中で瞬時にイメージを変えるのは大変難しいので、以下のように練習してみましょう。

1.BS360を3回(アプローチと抜けのイメージを作る)
2.Cab360を5回(空中とランディングのイメージを作る)
3.レギュラーでアプローチを滑っていく
4.しかしアプローチしながらも空中イメージは完全にCab360

これをBS720の練習にも応用できますね。

1.BS540を3回(アプローチと抜けのイメージを作る)
2.Cab540を5回(空中とランディングのイメージを作る)
3.レギュラーでアプローチを滑っていく
4.しかしアプローチしながらも空中イメージは完全にCab540

抜けはそんなに悪くないので、問題は空中コントロールとランディングの形のイメージです。
極端な話ですが、ランディングのイメージがしっかりあるだけで、抜けが上手くいかなくとも空中で勝手に修正してランディングを合わせたりできるもんなんです。
だからと言って決して抜けを考える必要がないといっているわけではないです。
抜けのクオリティーを上げることで、その後の空中コントロールとランディングは格段に楽になるわけですから、やはりここはしっかり練習したいですね。

今後の課題は抜けのみのイメージを、アプローチからランディングまでのイメージを一連の動作として体と脳に記憶させることです。
どんなトリックに取り組む場合も、必ず一連の動作をセットで覚えてください。
抜けだけのイメージでは遠回りすることになりますよ。


この投稿はこちらからご覧いただけます!

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2014.08
26
先日いただいた「教えてコーチ!スノーボードなんでも相談室」への質問を掲載いたします!
よく聞く質問ですよ。


<質問>

動画にある通り、抜けのときに板をずらしてまわしてしまうため、高さがでません。
このずらしの癖を直すにはどうすればよいでしょうか?


<回答>

> 動画にある通り、抜けのときに板をずらしてまわしてしまうため、高さがでません。このずらしの癖を直すにはどうすればよいでしょうか。

返答が遅れて遅れてすいません!
さて、動画は確認できなかったのですが、想像できる範囲で以下に書いてみます。

このような症状に困っている人よく聞きますね。
さて、なんで高さが必要なんでしょう?
まずここを理解したいですね。
高さを出せなくてもキレイに回すことはできますし、きれいにランディングもできます。
実際にそういうプロもいますしね。
ではなんで?ということです。
日本では高さが出ないエアはかっこ悪いという雰囲気があるとも聞いてますし、きっとそこがクリアできないと認めてもらえないということですかね?
まずはこの高さにこだわりすぎないことを前提にしましょう。

まず抜けで板がずれるというのはどの程度なのでしょう?
抜けで後ろ足がリップに掛かった時、45度くらいのズレなら許容範囲だと思いますよ。
これ以上であるなら修正したいですね。

では何が起きているかイメージしてみましょう。

人間の体は正対しているほど自然な運動が可能です。
ですから蹴りたい場合はより自然な立ち方、つまり軸が上から下まで真っ直ぐ通っている状態が蹴りやすいことになります。

スノーボードでスピンをする場合、体を横に捻ります。
体を捻ることで上体は「くの字」になったり、前のめりに倒れたりします。
さらに滑ってきたアプローチの斜面角度は谷側に下っていますが、ジャンプ台に上り始めた途端に正反対に空へ向かっています。
このとき頭は真っ直ぐを保とうとしますが、上半身や下半身などはその角度に合わせようとして後方に倒れてみたり、調整しようとしない場合はジャンプ台の角度が反り上がっているにもかかわらず重力に対して真っ直ぐ立って上がって行ったりもします。
このそれぞれの状況は体が真っ直ぐ軸を保つことを難しくしており、つまり蹴りにくくしているわけです。

まずはこの「体軸の捻れ」がないか?を確認してみましょう。

次に考えられるのは「タイミング」です。
回すことばかりを考えていると、下半身が抜けのタイミングを待っていても、上半身が待てずに早々に回り始めることが多々あります。
そうすることで抜けの瞬間にはすでに上体がねじれて非常に蹴りにくい状態になっているわけです。
ここで「タイミング」です。
回転は蹴った足が上に引きあがってくる時に最も下半身が軽く感じることになり、このときに横回転の運動を強く入れると非常に回しやすいのです。
ですからタイミングは蹴ってから回すというのが理想です。
このタイミングは一瞬のうちに起こらねば間に合いません。
「蹴って回す」が一瞬なのです。
これは180から練習することをお勧めします。
参考までに横に回す時は肩や腕を回す意識よりも腰を回す意識で回しましょう。
これで上体も安定しますしより効率よく体全体を回すことが可能になります。
前の手と肩を回転する方向と逆に押さえ込んでおくこともタイミングを待つコツですね。

次は「後ろ足過重」。
前足過重だとノーリーになります。
両足過重だと蹴りやすいです。
しかしこの2つの過重位置はいずれも板がずれ易いのが共通点です。
前足過重であればテールが流れますし、両足過重であればプロペラのように回転しやすいわけです。
しかし後ろ足過重であればテールに重く体重が乗っているので、進行方向の前にあるノーズなどはまずズレません。
さらに重心が後方にあるために、ど真ん中に立っているよりも少しタイミングも遅れるんです。
ぶん回す人に良くありがちなノーリー抜けもこの後ろ足過重で強制できます。

いかがでしょうか?
またこれらを試した結果も聞かせてくださいね!
2014.06
19
カナダのスノーボードターン技術 ⑤

前回まで紹介した3つのスキル。

1.Stance & Balance (基本姿勢&立ち方)
2.Pivoting & Stering (運動のキッカケ作り)
3.Edging (ターンサイズ&シェイプのコントロール)

実はこの3つだけでターンは十分成り立ちます。
ただし、きれいに整地されていて、斜度が中級レベル以下であることが条件です。
今回ご紹介するスキルを加えることで、より高い難易度の斜面に対応できるようになりますよ。
でははじめましょう!

<br />CASI 5skill



4.「Pressure Control」

名前の通り、プレッシャー(圧力)をコントロールするスキルですね。
滑っている最中に影響を受けるプレッシャー(圧力)を考えてみましょう。
以下の2つに分けられます。

◎ 外部から受けるプレッシャー
◎ 自ら作り出すプレッシャー

滑りながら外から受ける外力とは何でしょう?

● 重力
● 遠心力
● 推進力 (進行方向へ進む力)
● 斜面の起伏 (こぶ、悪雪、パウダーなど)

こんなもんですかね?

では滑りながら自ら作り出せる圧力って何でしょう?

● 板を下へ押す
● 板を上へ引き上げる
● ノーズ&テールへの過重と移動
● エッジからエッジへの体重移動

いかがでしょう?

ところでこのプレッシャーのコントロールでどんな効果があるのでしょう?
「外部から受ける力」を見る場合、こんなことが言えますね。

○ 自然の力を利用する
○ パフォーマンスを安定させるために吸収する

次に「自らプレッシャーを作り出すこと」はこんな効果があると考えられます。

○ 外力に加えて、より強いプレッシャーを板に与える
○ 板に掛かるプレッシャーを抜く
○ 掛けるプレッシャーの移動


斜面状況が変わるほど、プレッシャーをコントロールしなければバランスを保てない状況も増えます。
例えば、急斜面であれば下へ落ちようとする力(推進力)が大きくなり、エッジを立てた時に掛かるプレッシャーも増幅します。
パウダーであれば埋まらぬようにノーズを上げていれば、自ずとテール側に多く荷重せざる得ません。
コブであれば、その起伏を吸収したり押したりしなければ、上体のバランスは保てません。
アルペンレースのように、通るラインが決められている場合、急激に次のターンに切り替えたり、また非常にタイトなターンを一瞬で仕上げる場合、エッジからエッジ、そしてノーズからテールへの積極的な体重移動がないと間に合いません。

このようにプレッシャーをよりコントロールできると、より多くの状況に対応した滑りが可能になってくるということなんですね。


では、ターンの中でどのようにプレッシャーをコントロールできるのでしょうか?
具体的な方法を考えてみましょう。


<タイミング>

ターンの中では、プレシャーを掛けるタイミングとエッジを立てるタイミングは同じです。
エッジを立てた時からプレッシャーを掛けることが可能になります。
これはエッジが立った状態が遠心力に対して反発できる状態であるからですね。
エッジが立っていない状態は、重力に対しては反発できますが、遠心力には反発できる立ち方にはなっていないですからね。
ですから初級者は4時、8時。
中級者は10時、2時。
上級者は1時、11時前にはプレッシャーを自ら掛けることができるということです。


<外力の利用法>

外力は「重力、遠心力、推進力、斜面の起伏」などがあります。
これらはそれぞれが違う方向から違う強さで板と体に影響してきます。
それら全ての力を総合した力軸を体で感じながら、体の軸をその力の軸にぴったり合わせること。
これで外力を無駄なく利用することができます。
しかしながらこれはかなりバランス能力を磨かないといけないので、時間を掛かることを覚悟で日々感覚を磨きましょう。

外力を無駄に逃がしてしまうよくある悪い例を挙げておきましょう。

● ターンの内側に頭と上半身が倒れる (頭からターンに入るクセ)
● ヒールサイドターンで尻が過度に内側に入っている (足首が伸びていることが原因)
● ノーズ側過重 (センターより前)


<自ら圧力を掛ける方法>

ターンが始まる12時から2時くらいまでは、遠心力も推進力もなく、重力のみが利用できる力となります。
ここではまず重力に対して真っ直ぐ立つことでしか下へ踏み込むことができません。
フラットでもエッジが立っていても、重力以上の圧力は掛けれないので、この時点ではじっとバランスを保つことに集中した方が良いですね。
このターンの早い時期にエッジを立てている場合、当然バランスも難しいです。
ターンが中盤に近づくにつれて遠心力が加わってきてトータルの外力はさらに強くなります。
そしてこれに対してしっかり体の軸を合わせることでさらに強く踏み込むこと(反発すること)ができます。
この時点では外力を感じやすくなっているので、エッジ上でバランスを保つことが楽になってきます。
さらにターン後半に近づくにつれては、進行方向(フォールライン)に対して板がどんどん横になり抵抗する方向に回って行きます。
ということで、ターン後半に近づくにつれて「重力、遠心力、推進力」すべてに対して抵抗できる状況であるため、あまりバランスに繊細にならなくとも、最大限に踏み込むこと(反発すること)が可能になってきます。
しかしターン前半にバランスをうまくとれないと、ターン中盤~後半で急激にプレッシャーが掛かって、結局ターンを難しくしてしまいます。
ターン前半に良いバランスをキープできると、ターン全体のプレッシャーの分配がスムーズになります。
ですから、ターン前半に良いバランスをキープできるほど、ターン後半にプレッシャーを掛けることも簡単になるわけですね。


<アンギュレーションでさらなる強い遠心力を獲得!!>

さらに、遠心力を高めることもできます!
基本は外力と体の軸がきれいに合わさっていることが重要です。
その軸をキープしながら、上半身(頭&胸)をターンの外側に起こしてあげましょう。
これは「アンギュレーション」と言います。

糸に付けたボールをぶんぶんと振り回しているイメージを持ってください。
参考にこちらもご覧ください。
力学的に、質量を持ったものが回転軸から遠くなるほどその固体が持つことになる運動量(正確には角運動量)は大きくなることになってます。
例えば糸の短いボールを振り回すよりも、糸の長いボールを振り回すほうが、明らかに回っているボールの力は大きいですね。
その2つのボールのどっちに当たったらより痛いか?と考えたら分かりやすいですね。
つまり、ターンで考えた時は、ターン弧に沿って回る頭や胴体が円の内側にあるより外側を回った方が、その外に飛び出ようとする力が強くなります。
その頭と胴体が回転する円(ターン)の外側にあるほど、板に掛かる重さも増えるということになるわけですね。


<圧力を生む上下動の使い方>

きれいに整地された斜面では、よくターンの切り替えで立ち上がり、中盤から終わりにか掛けてしゃがみ込むように教わりますね。
「立ち上がりターン」とでも呼んでおきましょう。
これはターン中盤から後半に掛けて、上記した「アンギュレーション」をとることで強い遠心力を生む為です。
そしてターンの切り替えで一度開放し、再度中盤から「アンギュレーション」で遠心力を増幅させるという繰り返しです。
たとえばヒールサイドのターンで小さくなれば自然と頭と胴体は弧の外側に起きてきます。
ただしトーサイドで小さくなろうとすると弧の内側に頭と胴体が倒れがちですね。
これでは遠心力を増幅させることにはなりません。
トーサイドでは頭と胴体を真っ直ぐ保ったまま、下半身だけを低くしてみましょう。

さて、これを逆にやる「抱え込みターン」という方法もあります。
これは中盤から終わりに掛けて体全体を伸ばすので、アンギュレーションの姿勢とは真逆の運動になります。
これは中盤から増幅していく外力に対して、体を最大限反発させることでより強い圧力を生み出しています。
遠心力に潰されそうになるところを、むしろ反対側に伸び上がろうというわけです。

この2つのどちらも圧力を増幅させる上級テクニックです。
どちらが良いとかではなくて、状況に応じて使い分ける、または2つを合体させても良いわけですね。


<面で踏む>

よく聞く言葉ですねえ。
でもこの感覚が分からない!という人は多いですよね。
まずは以下の図をご覧ください。

ancle-4-1.jpg

板を踏むときは、どうもエッジを立てて踏むイメージが強く、この図で言うなら、つま先一点かかかとの一点で踏む、立つというイメージを持つ人が多いです。
しかし足はつま先側だけでなく、実はかかと側にも骨が伸びています。
「面で踏む」というのは、実はこのつま先一点でもかかと一点でもなく、スネから伸びた骨が落ちてくる点、つまり土踏まずあたりを踏むということなのです。
感覚としては、かかと側のエッジを立てていても、つま先を押している感じであったり、つま先側のエッジを立てていてもかかとを押す感じなのです。
こういうプレッシャーの掛け方も十分な感覚を研ぎ澄ます練習が必要です。
時間を掛けて何度も何度も練習してください!



今回の「Pressure Control」は中級者が上級者にレベルアップさせるためのスキルといっていいでしょう。
次回は「5 Skill」の最後のスキルです!
2014.06
08
カナダのスノーボードターン技術 ④

すべての基本となる「立ち方、姿勢」を習得すれば、まずは直滑降はできます。
そして下から2段目の「運動のきっかけ」を習得することで、今度は板を横にすることができるようになります。
板を横にしてしまったら次に何をコントロールできないといけないか?というのが今回のスキルです。

<br />CASI 5skill




3.「Edging」

進行方向に対して板を90度横に振り、さらに重力に対して体を真っ直ぐに保とうとすれば、山側のエッジが自然と立つことになりますよね。
(斜面角度に対して真っ直ぐ立つ場合、エッジは立たずに板は雪面に対してフラットですが、体は谷側に倒れこんでいますね)
「今日はじめてスノーボードします!」という初心者の方は、板が横になってもエッジを立てることが分からない人がかなりいます。
だからよく逆エッジで谷側に転倒したりしますね。
初心者の例で分かるように、このエッジのコントロールが次の課題なのです。

ポイントは以下の2つです。

● いつ?
● どのくらい?


要するに、いつからエッジを立てるの?
そしてどのくらいエッジを立てるの?
ということですね。

エッジを立てるには、前回説明した「Steering」という下半身で板を操作する動作が有効です。
おさらいすると、ヒザや足を使って板をダイレクトに「捻る」ように操作するスキルです。
今一度前回の内容を復習されてると理解しやすいですよ。


では順番に説明していきましょう。


<いつエッジを立てるの?>

まずはスキルレベルでの違いを説明しましょう。

○ 初級者

初級者は足元がまだフラフラと安定していないので、「Steering」テクニックはなかなか使えません。
ということは自らエッジを立てることは困難なわけですね。
しかしながら板を横にすることはできるわけです。
当然ですが、初級者は重力のライン以上に体を谷側(ダウンヒル)に倒すことはできません。
ということは、
1.ターンを始める時はトーエッジ上に真っ直ぐ立ち
2.「Pivoting」という上半身の回転運動で重力ライン上で真っ直ぐ軸の回転をすると
3.フォールラインで板が真っ直ぐ真下を向いた時に板はやっとフラットに
4.重力ライン上に真っ直ぐ立っていれば、フォールライン以降は自然とトーエッジ上に立つことになります

ということで、初級者の「いつ」は、時計で例えるなら4時や8時あたりになるわけです。
これを急斜面なのでやってしまうと、ターン後半に急にエッジが立つため、板に一気に圧力が掛かりチャッティング(板がはねる)が起こったりします。
ということで、この4時8時あたりでエッジが立って良いのは緩い斜面に限ると言っていいでしょう。

○ 中級者

中級者になってくると、ターンの入り口で頭を内側に倒し腰(重心)を内側に入れようとします。
「頭→腰→ひざ」と時間差を経て、最終的にエッジが切り替わるのは10時や2時あたりになります。
これが中級者の「いつ」になります。

○ 上級者

上級者は上半身を安定させたまま、より板に近い下半身の部位を使って直接板をコントロールできるようになります。
上半身から入るターンと違って、直に下半身でコントロールする場合、そこに時間差はほとんどありません。
ですから、ターンに入るぞ!という時にすぐ板に反応が起こるわけです。
時計で例えるなら1時や11時。
もっと上手い人は12時に一気にエッジが立ってきたりするわけですね。

早くエッジを立てれるほど後半での板へのプレッシャーは分散されてターンは安定します。
初級者の話と逆ですね。
初級者のターンはターン中盤までエッジが立たずにフラットですから、前回書いたように板は横に回って行きますが、実際は進行方向を変えずに横に移動しながら板が回転しているというのが事実なのです。
これは当然ながら急斜面、こぶ、ツリーの中などでは通用しませんよね。
ですからできるだけ早くエッジが立って、進行方向をしっかり変えていけるターンの方がよりコントロールできて楽なわけです。
ただしターン入り口などでエッジを立てるということは、下り坂に対して倒れこむように逆にエッジを立てるわけですから、相当なバランス能力が求められます。
つまりエッジの上でずっとバランスを保てる能力が高いほど早くエッジを立てることができるわけです。



<どれくらいエッジを立てるの?>

エッジの角度で何が変わるのでしょう?

● ターン弧の大きさ
● 板のズレの大きさ
● エッジ上でのバランス難易度


こんなところでしょうか?
ではこの3つにおいて考えてみましょう。

先に書いたように、板にはサイドカットが施されており、その丸いカットに合わせて弧を描くように作られています。
ですから板を立てて圧力を掛けるほどその弧は小さなものを描くようになります。
逆に板を寝かせる(角度を浅くする)ほど弧は大きくなるわけです。
エッジの角度によってはこのようにターン弧に差が出てくるということですね。

次に板のズレについて。
ターン中には遠心力が掛かっていますが、その真横に引っ張られる力に対して一番抵抗できる板の角度とは?
それは板を雪面に対して垂直に立てることですね。
つまりそうすることで遠心力に対して最大限抵抗できるということなのですが、実際は重力や推進力(進行方向へ進もうとする力)もあるので、板を垂直に立てることは現実的ではありません。
しかしこの事からも分かるように、板を立てるほど遠心力に抵抗するのであれば、板を立てるほど板はズレないということです。
実際に「カービングで切りたいなら板を立てろ」とよく言われますね。
逆に板を寝かせるほど、遠心力への抵抗には弱くなってくるので、つまりズラし易くなるわけです。
参考までに、板を寝かせるほど板の滑走面は雪面に着きやすく、そして無駄な遠心力への抵抗が少ない分滑らし易いんです。
レーサーなどは「カービングで切りたいけど滑らせたい」わけですから、この2つが両立するギリギリのところでバランスを保ちながら滑っていくわけです。
ハーフパイプでも同じことが言えますね。

当然ですが、板を寝かせるより立てたほうがバランスは難しいですよね。
軽く踵を上げてつま先を踏むより、マイケルジャクソンのように踵を高く上げてクツのつま先だけで立つのは難しいのは誰でも分かります。
これが踵立ちであればなおさら難しいですね。
ということは、エッジ角度を強く立てるということは、よりバランスが難しく、特に初級者にはできることではないですね。
さらにターン前半でエッジを立てるということは推進力に対して逆にエッジを立て、そして遠心力がぜんぜんないわけですから、これは非常に難しい。
ですから時計で例える9時や3時以前にエッジを立てるというバランスは難しいはずです。
1時や11時などは相当なバランス能力が必要ですね。


このエッジ角度の強さ「どれくらい」も、「いつ」と同じで「Steering」という下半身の運動で決まってきます。
要するにこの下半身の運動をどれだけ強烈に入れたかでエッジ角度の鋭さも決まるわけですね。
たとえばヒザを曲がりたい方向にどれだけ強く入れたか?速く入れたか?
つま先をゆっくり押すか、素早く強く押すか?
こういうことですね。


<参考に>

パウダーの中では「エッジを立てる」という感覚で滑ることはできません。
エッジを噛ませるような雪質ではありませんからね。
これをパウダーの中でやってしまうと確実にバランスを失い転びます。
パウダーの中では足場を作るためのエッジングをすることが全くできないので、また別のバランス感覚を養わねばならないんです。
面で踏むというヤツですね。(次回お話しましょう)
ついでにターンの前半も作れませんので、ターン前半から鋭くエッジを立てるようなターンはできないのです。


<余談>

ターンの中ではエッジをどれだけ立てられるか?がスキルの高さと言ってもいいでしょう。
しかしフリースタイルでは、いかに無駄なエッジングをなくすか?が高いスキルにつながっていきます。
この件はまたその内。

2014.06
01
ここウィスラーでは5月26日をもってとうとうスキー場がクローズしました。
すでにマウンテンバイクのシーズンが始まっていていますが、まだ夏になった感じではないですね。
ブラッコムでは6月21日から7月27日まで再度グレーシャーエリアをオープンします。
今季の小雪の影響で夏のスキーできる期間も短くなりましたねえ。

さて、今回はフリーライディングやパークなどで当たり前のようにやっていることの理由を考えてみました。
テーマはこちら!

「スピンを掛ける前のセットアップターンの役割」

常識的に知られていてみんなやっていますが、スピンを掛ける前にターンをしてエッジを掛けてきますよね。
なぜこのターンをやると良いのか?
なぜ回しやすいのか?
よく言われることを以下に書いてみます。

● 足場ができる
● エッジが噛むから板がずれない
● リズムを作れる


こんな感じでしょうか?
スピンができる人なら感覚的によく分かりますね。

ではこのよく言われることをもう少し掘り下げて考えてみます。


<足場ができる>

過去の記事で足場を感じる条件を分析してみたので参照ください。
ライディング意識を考える
ライディング意識を考える 2

足場を感じるには外力の存在が欠かせません。
スピンを掛ける前にターンをして感じる外力とは、つまり遠心力(重力と推進力を利用してターンすることで得られる)です。
この遠心力により足裏に強く圧力を感じてどっしり感を得るわけですね。

さらにジャンプ台は下から突き上げるように作ってあるので、ターンの遠心力に加えて大きな足場を感じるんですねえ。


<エッジが噛むから板がずれない>

カービングターンをすることでより体の軸がぶれないバランスを保つことができます。
これにより体はさらに外力に対して真っ直ぐ立っていることができるので、更なる足場を感じることができるのでしょう。
しかしながら注意点はあまりエッジに強いプレッシャーを与えすぎないことです。
これをすると雪面への抵抗が増してスピードを殺してしまいますし、雪質が柔らかい場合はエッジが食い込みすぎてむしろバランスを崩すこともあります。
板は少しずれても、少しであれば外力に対してバランスを保つことは可能でしょう。
板をずらす場合もエッジへのプレシャーが弱いことはスピードを保つ大きなポイントとなるでしょう。
逆にカービングをしててもエッジを立て過ぎた場合もスピードを失う原因になりますし、外力に対してバランスを保つのが難しくなりますね。


<リズムを作れる>

このリズムは非常に重要です。
リズムは全身の運動を自然にコーディネートしてくれるからです。
自分の中にリズムを作ると、全身の各パーツはそれに従って上手に色んなパーツを同時に動かすことができます。
ジャンプ台の前で何回も何回もターンを刻む人は、アイテムと自分のリズムを合わそうと苦労しているわけです。
これではなかなか上手く全身の運動を合わせる事ができません。
スピン前に必要最低限のターンで飛んでいける人は、自分のリズムをアイテムに対して上手に調整できている人です。
距離、スピード、時間をイメージできており、それを最低限のターンだけで無駄なく合わせる訳ですね。


さて、ではスピン前にターンをする場合、結局どのようにターンしていったら良いのでしょうか?
この続きは次回!